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1973  尾瀬  6月

前夜発  2泊3日?  長蔵小屋 ? 御池ロッジ


1972  蓮華温泉ー白馬岳ー大雪渓ー白馬駅

前夜発 3泊4日   細野  蓮華温泉  白馬岳山荘
                      登山へ

 
高校の地学クラブから乗鞍岳・上高地へ行ったのが山への憧れの始まりでした。
 学時代 「ワンゲル」に入りたかったのですが 重いリュックを背負って訓練をする部員を見ると私に体育会系は『私には絶対出来ない』ということで残念ながらも文系の同好会に。当時は【カニ族】と言って横長のリュックを背負った若者が国鉄の【ディスカバー ジャパン】キャンペーンにすっかり乗って専らユースホステル利用で日本中をうろついたものです。「登山なんていや」の友人とは信州 北海道をはじめ日本各地を旅しました。

 アルプス入門はマニュアルどおり白馬岳から入りましたが、 次はいきなり槍ヶ岳を目指す表銀座にしてしまい、後立山 中央 南アルプス等は山の魅力に充分触れる事無く観光登山で終ってしまいました。

  上高地と山が大好きになった旅です。学生時代 そして勤めていた頃です。

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 1965   乗鞍岳-上高地  1970  信州 山の旅
 1972  
蓮華温泉-白馬岳-大雪渓-白馬駅
 1973   尾瀬

濁流に橋架け

1日目  白馬駅・・・八方池・・・細野

2日目  細野・・・蓮華温泉

3日目  蓮華温泉・・・白馬大池…白馬岳・・・白馬岳山荘

4日目  白馬岳山荘・・・大雪渓・・・猿倉・・・白馬駅・・・帰宅

 山の魅力を凝縮した旅でした。宝剣岳くらいは登りたかったのですが雄山 妙高の高谷池まで登ろうと言うのがせいぜいでした。普通の女の子は【はっとするような山の魅力】に触れない限り登山なんてしないものです。 「山小屋」ばかりではなかったのですがお嬢様の彼女には快適でないことが不満だったようです。気を遣いました。
 でも彼女 「山もいい」って言ってましたがその後登ったかな。
妙高高原 高谷池 妙高高原 笹ヶ峰 立山 雄山

「山に人工的な赤い屋根は無粋だ」って書いてる人がいましたが、 緑の木々 青い空に白い雲、 緊急時に目立つ事は言うまでもありませんが、赤い屋根は可愛いものです。 白馬大池の山荘は 真っ赤っ赤でびっくりしましたが・・・きっとこの建物を見られたのかな?

 小雪渓のトラバースは私には恐かった。初日の白馬駅で一組100円で早々と借りておいたアイゼンが無かったらすぐに滑ってしまう私はきっと下れませんでした。雪渓の下りはひんやり、夏の登山には最適ですね。 途中小さな落石音があちこちから聞こえ「落ーッ」と言う注意を促す声も・・・

 女二人の北アルプス初挑戦 基本どうり入門は白馬岳からでした。
ガイドブックを読むうち 大雨→落石→当たって死亡。 雪渓→クレバス→落ちて死亡。3000M→岩場→滑落して死亡。女二人→力不足→疲労で死亡。そんなことばかりが頭をよぎって・・・心配性な私です。

河童橋前で
乗鞍岳 山のひだや

  大学の時は春 夏 冬と休みの度に信州にはよく出掛けましたが

      
その中から  1970  信州山の旅

若い頃の写真を堂々とだすところなんて おばさん化はなはだしい今日この頃です。青春時代の思い出です。まあいいでしょう お許しくださいませ。思い出整理なのですから。
 

  人任せの旅は駄目ですね。 よく覚えていません。ミズバショウの頃に職場の仲間4・5人と土曜日の夕刻から出かけました。新幹線で東京へ  沼田駅到着は深夜2時頃だったか 駅前は異常な賑わいを見せ煌々と明るく照らされた人、人、バス、バスて溢れていました。今もそうなのでしょうか。
 大清水から入ったと思います。峠を越えてずるずると尾瀬に落ちるように入りました。でも別コースより楽だって聞きましたが。山小屋の記憶も竜宮あたりにもありますので長蔵小屋以外にもう一泊してるのかも。
 
 水芭蕉の最盛期は少し過ぎており、ザゼン草はわずかしか見られませんでした。 朝もやに白く霞む尾瀬沼、ひんやりした佇まいが忘れられません。御池ロッジは離れた場所でしたが綺麗な所でした。ここからの入山が楽かも知れません。
 次は ニッコウキスゲが咲く頃に尾瀬を訪れ 至仏岳から尾瀬沼を見下ろしてみたいと思いますが 元々 体力無く 運動大嫌いの私ですから 行けるでしょうか。

 同じく山が好きになった高校時代のクラブの友人と台風が近づくなかの二人旅。
北アルプス初挑戦です。
初日は八方尾根まで行き 八方池から見上げる白馬三山の雄姿に見とれました。
いい場所に建つ山荘に「次は絶対ここに泊まろう」と思ったものです。

 細野での朝はどしゃぶりでした。その日は猿倉まで行き次の日に大雪渓を登る予定でしが迷ったあげく白馬岳へはコースを変えてその日は蓮華温泉まで行き、逆コースから登る事にしました。雪渓通過は最終日です 大雪渓を一日でも遅く通過したかったのです。日程に変化はありません。 
 前もって調べた資料によると、大雪渓では落石が多く死亡事故もあるとか。怖い事ばかりが脳裏をよぎり「大変な時に大変な所へ来てしまった」と後悔しきり、栂池で遊ぶにしては日程があり過ぎる。  思い切って蓮華温泉に向けて出発です。

 雨の山道、バスを降りたのは我等二人だけ。心細く歩いて行くと濁流渦巻く中、流木で橋をかけていた二人の男性を見つけました。温泉へ続く川の橋は流されて道は閉ざされていたのです。
 一番狭い所の川幅はせいぜい3m位でしょうが濁流は凄い勢いでした。何本かの長い流木を川の途中の石の隙間に挟み込みこみ そしてまた向こう岸へも。彼らの橋が完成するまで渡れる場所を探しましたが勿論無理。向こうの崖も水を含んで崩落も始まっていました。 温泉への道は彼らの橋にかかっていました。
 
リュックは向こう岸へ放り投げてもらい
流木の橋をつかみ這って川を越えました。
 車で温泉巡りをされているそうです。彼等に出会わなかったらあの旅はどうなっていたでしょうか。辺ぴな山道 置き去りされ 再びバスは来たのでしょうか。それとも・・大怖い。
 
蓮華温泉はひなびた湯治場のようでした。
 翌朝 雨は上がり ぬかるんだ道を歩き出しました。

  前夜発4泊5日 千畳敷山荘 山のひだや 笹ヶ峰のヒュッテ 双子池ヒュッテ


大学最後の夏「のんびり旅行するなんて」という真面目人間の多い中 無理やり友人一人を誘って、山に触れるだけの旅でした。

 はっきり覚えていないのですが、あの頃は若者は夜行で宿泊費を浮かし朝一番から行動するのが当り前でしたので多分あの直角背もたれで板作りの痛いドンコ(鈍行列車)だったのでしょう。今だに登山は夜行バスと決めているのはこの頃の名残でしょうか。

 駒ヶ根ロープウエー乗り場では山は雲でおおわれ怪しい天気でした。乗り場の人に聞くと「上は晴れている」 とか・・・ゴンドラは雲を抜け一気に千畳敷へ 言われたとおりの青空、花々が咲き誇り 宝剣岳は鮮やかな姿を見せていました。
 ヒュッテは予約をしていたお蔭でカプセルのような小さな小さな部屋に入れました。大広間にずらーっと敷かれた布団と人々に驚いている彼女を見て せめても個室でよかったとほっとしたものです。
 またまた上高地へ 山のひだやは登山者と相部屋です。そして笹ケ峰から高谷池、 立山では雄山登山。

  大河原峠から北八ヶ岳の双子池までは地図を片手に「本当に辿り着けるのか」・・ひ弱な娘二人が苔むした倒木の樹林の中をウロウロ迷っていたら軽装の優雅な人に会いました。なーんだすぐ横は別荘地だったのですね。
 双子池は山奥の神秘的な池でした。夕刻閃光と共にドーンドーンと鳴り響いていましたが何なのでしょうか。 夕闇 朝もやの中で一人佇みました。池の中はアカハラっていうのかイモリがいっぱい 興ざめでしたが・・ランプの灯かりだけのテーブル、窓の外は暗闇の池。・・・静かな音のない一夜でした。 是非もう一度行ってみたいですね。
 石好きの私は妙高高原 笹ヶ峰でゴロゴロ落ちていた緑の石を拾って帰りました。(残念ながら 翡翠ではありません)日付を入れて今でも大切に飾っています。
 この頃から 旅のお土産は『現場で石を拾って帰る』ということだったようです。
 小さい物はビンに入れ、日付けと場所を記入しています。理科室の標本のように並んでいます。 

       1965  乗鞍岳ー上高地


 
2泊3日  宿泊地    乗鞍岳肩の小屋 山のひだや 

 高校の地学クラブから二泊の旅。
先生の友人がお勤めということでコロナ観測所にちょっとお邪魔。当時は小さくて狭い所で望遠鏡を見れたのは 部長 副部長と先生だけでした。

 風の抜ける場所の肩の小屋は衣類を着重ねてもまだ寒く、初めて経験した山小屋の寝具は気持ちが悪くヤッケのフードをすっぽり被って寝ました。消灯8時。深夜満天の星空に大感激だったって朝皆が言ってましたが 私しっかり寝ていたようです。部員失格です。
 気圧の関係で炊けたご飯はパサパサ おかずは佃煮 梅干し 漬物くらい今とは大違いでした。だから食料でリュックが重いんです。

 早朝の上高地バスターミナルの爽やかさ、吐く息が白かった事を覚えております。 山々の雄大さ 初めて見る穂高の魅力 誰もが感激で一杯でした。
 山のひだやはユースホステルもしていたのでしょうか 狭いベットの小さい出窓 今とは違い メルヘンチックな山小屋でした。クラブとしては東大コロナ観測所に立ち寄ったくらいかな。多分先生方が山好きだったのでしょう しっかり登山姿ですもの。

この旅が上高地そして登山へと導いてくれました。

 1965   乗鞍岳-上高地  1970  信州 いいとこ巡り
 1972   蓮華温泉-白馬岳-大雪渓-白馬駅
 1973   尾瀬

山日記