前夜発 5泊6日
烏帽子小屋 水晶小屋 双六小屋
槍ヶ岳山荘 徳沢園
1日目 信濃大町・・(タクシー)・・高瀬ダム・・・烏帽子小屋
2日目 烏帽子小屋・・・野口五郎岳・・・水晶小屋
3日目 水晶小屋・・・鷲羽岳・・・双六小屋
4日目 双六小屋・・・槍ヶ岳山荘
5日目 槍ヶ岳・・・徳沢園
6日目 徳沢・・・明神池・・・上高地・・・帰宅
急行アルプスにて信濃大町 5時着。 高瀬ダムのゲートの開くのが確か7時だったか?8時か? それに合わせてタクシーに乗りました。
タクシーを降りた所 近くに温泉地が在るのでしょうかゆかた姿の人を見かけたりして。翌年だったか旅行社のビラで「秘境の高瀬ダムツアー」と言うのを幾つか見つけました。観光地探しもここまで来たかと思ったものですが、その翌年には全然見かけませんでした。
北アルプス三大急登は 燕岳への合戦尾根。上高地から奥穂高岳への岳沢?。そしてこの「ブナ立て尾根」と聞いております。
ブナ立て尾根はキツイとは聞いてはいましたが本当でした。合戦尾根のように疲れた頃にベンチなんてものもありません。登り口から休む場所無く登り続ける6時間、標高差がなんと1350m。やっと視界の開けたところが小屋のすぐ横でした。
登山初日にしては頑張ってコースタイムで歩けましたが、登山をやる近頃のおばあちゃん連中の元気な事 なんであんなに早いのだろう。強い人達だから『裏銀座』に挑戦できるのでしょうが。先行く息子も抜きつ抜かれつだったとか。
私は最初からレースに加わる気はないけれど でもやっぱりみじめですね。 登山暦だけはあるのに へっぽこで・・・「いいわ いいわ 悔しいけどマイペース」 これが最後まで続きました。
経験を積む事は山を恐れず、自信が付き体力が増すと思っていました。
しかしそれは若いうちのことでしょうか。
大キレット超えの恐怖以来 トラウマというか滑りそうで砂礫の山腹をトラバースするとき恐くて恐くてたまりません。特に真砂岳あたりの斜面 水晶小屋手前、恐怖がよみがえります。私は足が小さくて安定感がありません。それに近眼です。下りは足元が遠い上に ト・ラ・ウ・マ が・・・。自分でも信じられないくらいに足がすくみ 動けないのです。
このコース鷲羽岳を下りきるまで滑り所の連続。それはそれは気が抜けませんでした。
水晶小屋は本当に小さな小屋でした。定員が30人 一間です。食卓の準備だと言えば全員外へ、布団を敷くと言えば全員外へ。 でないと準備が出来ません。大きなリュックは置場所がありません、外の置き場でシートにロープがけです。雨の日はどうするのでしょうか。靴棚の横まで布団を敷いて30人程でぎっしりです。夜中に朝食準備のトントンと包丁の音が響きます、小屋の人有難う そしてご苦労様です。
鷲羽岳からの眺望は言い尽くせない程に素晴らしいものです。360度見渡す限りの大展望。槍 穂高 表銀座の峰々 薬師 立山 黒部五郎 雲ノ平 針ノ木 後立山 笠ヶ岳・・・・・・快晴でした。
足元にはエメラルドグリーンの鷲羽池。鷲羽岳から槍ヶ岳方面の写真に鳩が飛んでいるような雲が!!!ここからは真っ直ぐにはしる表銀座の縦走路がきれいに見えました。 展望を楽しみながら三俣山荘へ 下りは走り出したら止まらない。オットットット・・・です。
三俣山荘は二階に喫茶室があります。国立公園法の土地借地権切れで「裏銀座方面の4つの山小屋が取り壊される」の反対署名用紙にサインしましたが その後どうなったのでしょうか心配です。鷲羽岳をバックにした赤い屋根の三俣山荘の景色は大好きな風景の一つです。
ずーっと最終目的地の槍ヶ岳を見ながら 少しずつ少しずつ近づく長ーい長い山旅でした。
景色の雄大さ 爽快さはこのコースが一番だと思います。「今までで一番好きなコースは」と聞かれれば 即このコースと答えます。・・・ま何と言っても『お天気』が大切な要素ですが。
東鎌尾根に比べ登山者の少ない西鎌尾根、静かな山旅です。山に入るまでも遠く 歩く距離も長いので気軽には行けませんが私はこちらから見る槍ヶ岳の形が好きです。
いつものように徳沢園で体を休め。上高地へは登山姿で誇らしく。
この旅できっぱり登山を辞める決心をしました。今まで苦し紛れに「もう辞める」は毎度のことでした。しかしこれ以上続けることは危険ですし大縦走も成し遂げたのですから思い残すことはありません。
1999 高瀬ダム-烏帽子小屋-鷲羽岳-三俣-双六-槍ヶ岳-徳沢園-上高地 (裏銀座縦走) |
家族登山 9
2005 上高地〜槍ヶ岳 | 2006 上高地〜涸沢 | 2006 大正池 黎明 |
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