2005 エジプト旅行記

    T 海外で使える筈のケータイが・・・ 

■前回は海外用を短期間買いましたがそろそろ機種変更、ということで思い切りました。
「海外でも使える機種に変更」
σ(^^) 「あのーエジプトで使う時の設定はどうすれば良いのですか?」
店員  「何もしなくて大丈夫です。近頃は発達しまして、設定の必要アリマセン
このまま現地で即使用できます!」
■おっかしいなあ、説明書をどう読んでも「海外ローミング」はお店でって書いてあります。
どうも不信で何かと理由をつけて出向くこと3回。
その度「このまま何もしなくて大丈夫」。子供の使いのように帰って来ました。恥ずかしい〜。
■ところがです・・・そうです!!!使えないのですエジプトで。
「圏外」です。 
「なぬー」3人が3人とも口を揃えて「このまま何もしなくて、海外から即通じます!!!」って言ったよね!!!
■即 ホテルから家に電話をして店に行ってどうすれば良いか聞いてもらい、夫が設定し直して通じるようになりました。
  σ(^^)帰ってから文句を言いましたよ。でも気の弱いσ(^^;)ですからホテルからの二度の電話代請求できません。

    U 会社を通さない観光は白タク営業

■エジプト行きが決まったのが一ヶ月前。航空券が取れるかどうか。その前に槍ヶ岳登山が控えてる・・・そんな出発。
ルクソール行きを計画したのが出発の一週間前。
やっと飛行機は予約できたものの何だか観光が不十分。そこで聞いてみると「日本での予約以外の観光は現地で申し込んで下さい」って。
■現地で申し込み・・・「ややこしいなあ」 ところが心配ご無用。
空港に迎えに来た係員、観光スケジュールの見直しをした方が良いとお申し出。
そこで歩いて行こうと思っていたルクソール神殿やカルナール神殿の東岸観光と夜のライトショーをお願いした。
■それがです。。。日本でお願いしたツアーは会社名入りのマイクロバス、現地でどうだと言われたツアーはボロッちい乗用車で運転手は若いお兄ちゃん(ガイドの息子か?)。
後から気が付きました。会社を通さないツアーはガイドと運転手の白タク観光なのでしょうね。
■エジプトでは日本のように「市内巡り半日ツアー」「名所巡りツアー」の乗り合いの観光バスなんてありません。だから個人旅行者はホテルに詰めている旅行社パンフを見て申し込むのです。旅行者一人からでも運転手とガイド付です。
私達のガイドさん、日本人観光客が多いのでしょうね、単語がちらほら。私達を呼ぶ時「すみませーん」
名前を聞けば「モリシンイチ」、♪〜お袋さんよーお袋さん〜♪と歌い出す。

 カルナール神殿  20m 136本の石柱の中で。

写真は拡大します

    X ボラレ旅 危うく誘拐 拉致?。

■観光施設やピラミッドの中は「絶対撮影禁止」です。でも長〜いロングドレスのおじさんに手招きされます。
鍵のかかった石室を開けて「写真を撮れ」だったり、石棺の中を懐中電灯で照らしたり。頼みもしないのにえらく親切です。
■ところがです。・・・タダほど恐いものは無い。単に親切なおじさんなんていません。「お金頂戴」とチャッカリ手が出ます。私はそんなの何度か経験したらサッサと知らんプリで行くのですが、夫がねえ。。。「いいカモ」なのです。
■カイロ市内の大きな名所「シタデル」中に『モハメッド・アリ・モスク』もある広大な城壁の中。警備の警官が手招き、あっちへ行こうと誘います。私は「ヤバイ」と阻止するのですが夫がねえ、、、
付いて行くのです。はぐれちゃならじと私も行くと城壁の中。鳥一匹いません。真っ暗な洞窟の壁の穴から見えるカイロ市内。なかな絵になる光景・・・でも恐いのです。こんな所に連れ込まれ・・警官のお兄さんに「What' a beautiful」だの「Oh wonderful」だの言って明るく振舞うものの・・・恐〜い。だあれも回りにいない・・・居たほうがもっと恐い。
■別れ際に有り難うの気持ちでボールペンを渡したら、やっぱりお金。エジプトポンドをいくらか渡したら二人で「エイトダラー」だって・・・ンもう。夫はさっさと出口に向かっていました。ンもう。こんな事ばっかり。
 遠くで警官のお兄ちゃんがあそこに行こうって呼んでいます。   右・・こんな景色が見れます。

   V イスラム寺院では・・・郷に入っては郷に従え

■「郷に入っては郷に従え」って、海外旅行では大切なこと。
特にイスラム圏では女性が肌を出す事はご法度。半袖だってダメ。黒ずくめで目だけ見せておられる方も多く見かけるのに。
■ところがです。。。西洋諸国の豊満なご婦人方、ピチピチタンクトップに胸も腰も出して・・・どういうことですか!。豊かな国の傲慢さが見え隠れ。訪れた国の歴史 文化 習慣を尊重しましょうよ。
そんなお方がイスラム寺院を訪れたら・・・そのままでは入れませんよ。スッポリ包んでしまいます。
■礼拝の為の場所がいたるところにあります。絨毯だけが敷いてあったり、個室があったり。日中突然スピーカーの大音響で何度もコーランが流れます。

 モハメッドアリ寺院・・お肌丸出しすね毛丸出しの人は緑のでっかいオーバーオール着用です。

   W 「サラバジャ」 エジプト人は親日家

■小さな子供も 娘さんも 警官も 軍人さんも皆親日家です。
「what your name」「やまもとようこ」「見るだけ」「いらっしゃいませ」「さらばじゃ」・・・何故「さらばじゃ」なのだ、「ラストサムライ」か?
王家の谷では大手ゼネコン「KAJIMA」のJV工事で何かの施設の現場があった。早稲田の吉村先生の事もガイドの口から聞く、「おしん」の放送もあったらしく日本は親しみ深いのであろう。
滞在中はNHK BSニュースを毎日。そして「プロジェクトX 東大寺 あ・うん像の解体修理」まで見てしまった。勿論日本語です。
■海外で日本企業の大きな看板を見るのは嬉しいものです。トラックの後の「TOYOTA」「NISSAN」を見る気も格別です。
カイロでは韓国の「HYUNDAI」を車の後ろに書いているものを数台見ました。。。あー何となく悔しい気分です。日本車に取って代わらないように願いたいものです。
■街の写真があればですが、撮ることが出来ないから残念です。
 警官ものんびり・・・だから「サラバジャ」と声がかかる。

    Z 黄金のマスクは見とれます。美し過ぎます。感動です。

    
■「考古学博物館」内部は一切撮影厳禁です。門のところでカメラを預け、館内入り口では空港でのチェックと同様の検査(観光 文化施設 ホテル等どこでもです)を済ませて入館です。
■先ず目的の物を見たいのが私。だってそうでしょ そこでどれだけ時間を費やすか分りませんものね。だらだらやって来てやっと最後に辿り着いた時、閉館間際・・・なんて最低ですから。
近頃は好きなものから先に食べます・・・直ぐにお腹一杯になっちゃうから・・・あっ余談でした。
■でもね・・・夫がね・・・時代順だってぇ・・・ハイハイここは従順にです。時間もタップリですから。日本語ガイドブックに載っている作品の説明を追いながら、まだか〜まだか〜でやっと金金キラキラ輝く所へ・・・。
■黄金のマスクだけじゃなく黄金の石棺 人型棺 厨子 アクセサリーetc etc ・・・です。今「ツタンカーメン展」が世界中を廻っているらしいのでマスクは無いのではと思っていましたが・・・ありました。感激です。長い時間見とれていました。
 撮影禁止の為2003年の科学雑誌「Newton」に載っていたものです。

  [ 砂・・・石・・・お土産は無尽蔵

■コレクションが「石、砂」の私です。旅先 登山の途中はいつも下を向いて歩いています。
「オッこの石かっこいい」って感じでサッと拾ってポケットへ、あれもこれもと重いこと重いこと。石と砂用のビニール袋は必携です。採集場所も書いて分けておかないとね。
重い重いお土産です。正にその地でしか手に入りません。
■ジャムなどの小さな空き瓶に入れて本棚の一番いい場所にいっぱい並んでいます。
我が家の家宝?はカナダのジャスパーから持ち帰った恐竜の卵のようなでっかい楕円の石。(安い家宝です)

■エジプト砂漠の砂、遺跡の前の石ころ、無尽蔵です。キャッホキャッホとわくわくします。
■残念ながらアスワンには行きませんでしたので名高い砂を採集出来ませんでした。それでも成果はありました。
標本棚に「エジプト」のラベルの貼ったビンがまた並びます。「キャッホー」です。
 ビンの中には遺跡で拾った小さな石が詰まっています。大きめなのが置き場が問題なのよねえ。

  Y ボラレてもまあいいや。

■下調べも少なくて、レートもよく分っていない旅の最初に買い物をする時は危険です。
でも二度と来れないかも、売っていないかもと思うとついつい焦ってしまうものです。

■ルクソールにて、片言日本単語の親日家ガイドに連れて行かれた石造彫刻の工場。この頃猫グッズに興味があるから猫の像をいくつか手に取った。「会計は最後」なんて2メートルもある大男に言われて結局黒い石のを3つ選んで。。。「ギョッ」とする値段・・・そこを3割ほど値引きしてもらったけれど・・・。やっぱり舞い上がっていたのですね。高額。
■後でカイロ市内で同じのを2つ見つけたらもっともっと・・・やすい!!左の一個は見つけられなかったけれど。。。くやしい!!
■でもね、思うのです・・・貧しい生活を見ていると、手作りの民芸品、工芸品などを一生懸命に作って リッチに見える私達から (あくまでも彼らから見てですが)、せめても多くお金を・・・って。
ふっかけられている分だけは値引きをさせても、あまりなディスカウントはしない方がいいのじゃないかと。
■「半値は当たり前よ、たった一割で手に入れた」とか・・「値引き自慢」を見かけるけれど、可哀そう。
旅行とはボラレて悔しい思いをしながらで良いのではないかと。貧しい国のお金を日本円に換算すれば微々たるもの、日本での露天の市とは違うと。
■でもコレは悔しかった、店で安かったから。「石は本物」を・・・信じておくことにしておこう。
  この3つです。ちょっと悔しいですがそのうちに良い思い出に。

  \ エジプト人は皆糖尿病予備軍・・・。

■カイロからの半日ツアー、30代半ばのガイドさん。メンフィスのラムセス二世の巨像のある建物の中の20段ほどの階段。登りきったところで「フーフー」言ってらっしゃる。手すりにもたれ掛かって「今朝インシュリンの注射をしてきた」・・・と。
疲れたから下で待っている・・・・あーあ ずっとこの調子。
■ピラミッドの中、遠く歩いて行く場所など「待っている」と言って座ってらっしゃる。糖尿でインシュリン・・って言われるとねえ。クフ王のピラミッドの入館が出来た時間だけれど 先に入ったピラミッドの7倍疲れると大袈裟に仰るから入るのを止めにした。暑さに参っていたこともあったけど。
■昼食後の紅茶にビックリ。小さめのカップに砂糖2袋、あんた糖尿病でインシュリン注射してるんでしょ。そういえばエジプト人が砂糖を2袋を紅茶 コーヒーに入れるのをよく見ていた。ルクソールのガイドは前歯が無かった・・・甘いものの食べ過ぎか?

■「糖尿病お大事に」ですけれど。。。でもねえ・・・「疲れるからお二人で見学してきて・・・私はここで待っています」はないでしょ。彼の昼食代も私達が払わざるを得ないように仕向けるし。
■ピラミッド 遺跡 埋蔵品は別として総じて私はエジプトにあまり良い印象は持たなかった。このガイドが嫌な面のエジプト人を代表しているように思えた。
■国民性の違い 歴史 風土 考え方 政治・・・違いが大きいほど理解も離れるのは当然、。世界は広いなあと。
■祖先が偉大で財産が多いと 恩恵で末代まで食っていける見本がエジプトのようだけれども、人に当てはめると「それだけでは食い潰すだけだから進歩が大事だよ」とつくづく思う旅だったなあ。

 「私はここで待っているからこの辺り自由に歩いて」だって。「ちょっとー糖尿病だからってガイドしてないじゃん」

    ]  早朝観光、昼は昼寝 夜は元気に大騒ぎ

■カイロ到着が深夜の0時過ぎ、そんな時間に空港やってるの???夜遅い到着は外国では結構あるけれど そんな遅くの到着で大丈夫かしら・・・。真っ暗だったりして、だってサンクト・ペテルブルグは恐かった。
■大丈夫です、町は煌々、人でいっぱい。暗い夜道を車はビュンビュン、溢れかえった人ごみの中を運転手は後ろを向いて話し掛けながら片手ハンドルでクネクネです。
■夜だからと言っても「恐いお兄さん」は見かけません。若者はいたって健全。暑さを避けて夜にワイワイ遊ぶ・・・そんな感じ。
■ギザ サッカラ メンフィスの半日観光・・・「朝の出発は9時でいいんじゃなあい」と思って申し込んでおいたら「遅過ぎる!」と。
■そういえば日本のツアーのスケジュールを見たとき「午前3時4時起きは当然。昼間はホテルに帰る。そして夜のディナーとライトアップショー」・・・これがエジプト旅行の王道なのです。
現地に行って分りました。昼はホテルでゆっくり昼寝、宜しかったらプールで水浴び。夜はベリーダンスでクネクネも良いですが鼻の下は伸ばさないで下さい。
 右 ルクソール アガサ・クリスティーが「ナイルに死す」を書いたホテル。ここで昼に「お茶」なんてサイコー。

   エジプトに対する渡航情報(危険情報)全土:「十分注意してください。」(外務省海外安全情報)

概況 エジプトでは、2004年10月以降テロ事件が散発しており、今後も観光・リゾート地など外国人が多く集まる場所でテロ事件が発生する可能性は排除できません。不測の事態に巻き込まれないよう以前にも増して慎重な行動をとる必要があります。
滞在にあたっての注意事項
■滞在中は、下記の事項に十分留意して行動し、危険を避けるようにしてください。
今後も主要都市、観光地においては、テロが発生する可能性があることを十分考慮し(中略)テロの標的となる可能性が高い政府関係機関や権益に属する施設、外国人が多く集まる場所等には近づかないようにしてください。特に、人混みを極力避けるようにし、仮に爆発等の不測の事態に遭遇した場合には、速やかに事故現場から離れるようにしてください。また、放置された鞄・段ボール等の不審物には近づかないでください。
■ホテルの入口やフロント等不特定多数の人の出入りが容易な所は出来るだけ留まらないなどの対応が必要です。
■主要都市や観光地では、強盗、恐喝、スリ、置き引き、空き巣、客引きによる不当料金請求、痴漢など日本人をターゲットとした犯罪が報告されています。
■エジプトでは整備不良車が多いことに加え、交通ルールが必ずしも守られてはいないため、交通事故が多発しています。道路を歩く際や横断する際には事故に巻き込まれないよう注意してください。
■そして国内の陸路空路の移動には・・・
・・・陸路で移動する際は、警備車両を付け可能な限りコンボイ(車隊)で移動することをおすすめします。
・・・外国人用の列車には警察官が乗車し、車内の警備及び緊急時における治安当局との連絡に当たっているものがあるので、移動の際はこのような列車の利用をおすすめします。・・・抜粋です

◆抜粋です。記述が長々・・・。〜〜(ノ゚ο゚)ノ お〜恐い 〜〜w(゚o゚)w止めた方が良さそう〜(」゚ロ゚)」
・・・だからこそ行きたい怖いもの見たさのσ(^^)私。

 かつて日本人の犠牲者が出たハトシェプスト女王葬祭殿です、身が引き締まりました。